ソロキャンプ中の命の危険5選【完全保存版】

ソロキャンプを始めるに当たって最低限の知識が無いと命の危険となる場合もあります。今回はソロキャンプデビューする前の初心者に向けてソロキャンプの危険とその対策についてお伝えしたいと思います

この記事でわかる事
  • 火の危険:ガスボンベの爆発事故や焚き火による火事
  • 虫の危険:蜂刺されによるアナフィラキシーショックやマダニの危険
  • 温度変化の危険:低体温症や脱水・食中毒
  • 天候変化の危険:河川の増水や落雷
  • 侵入者の危険:野生動物や不審者の侵入

火の危険:ガスボンベの爆発事故や焚き火による火災

ガスボンベによる爆発事故

東京消防庁が発表する2017年の発生件数は東京都内に限ってみると15件ありました。頻度としては多くはありませんが扱い方を間違えると大きな事故の元となります。キャンプ中に限ると焚き火の近くでガス缶を保管していたり高温多湿な車内放置されたガス缶が爆発のリスクが高いと言えます。その他には輻射熱の多いスキレット等を長時間分離型では無いシングルバーナーで加熱すると高リスクとなります。

大きな調理器具を使用しない

ガスコンロやバーナーを覆うな大きな調理器具は使用しな。輻射熱などにより熱がこもりやすくなりカセットボンベが過熱、爆発のリスクが高まります。一体型のものと比較して分離型のバーナーだとややリスクが低減されます

バーナーに指定されてるボンベを使用する

必ずご使用のカセットこんろ専用のカセットボンベを使用し、規格の合わないボンベは絶対に使用しない。ガスもれや火災の原因になります。

火器の近くでは使用しない

バーナーを2台以上並べたり焚き火の近くでは熱がこもりやすくなり、OD缶やCB缶が過熱、爆発することがあります。

テントや車内で使用しない

テント内ではガスランタン、アウトドア用こんろ、カセットこんろなどを使用しない。爆発以外で注意すべき点としてテントや車内などで使用すると、一酸化炭素(CO)中毒や酸欠になる場合があります。屋外であっても狭い空間では換気にご注意しましょう。

OD缶やCB缶の保存について

 ♦高温になる場所での保管は避ける(直射日光があたる場所、コンロのそば、車内など)

 ◯使用するとき、ガス抜き取り作業を行うときは、風とおしの良い場所で抜き取る

 ◯湿気が多い場所での保管は避ける

 ◯子供の手の届かない場所に保管する

 ◯一度に多量のガス抜き作業はしない

 ◯ガス缶の保存の詳細はそれぞれの商品に従う。また廃棄する場合は、各市町が指定する廃棄方法に従って捨てる。

焚き火による火事

 山火事の約30%は焚き火による火災だとも言われています。自分は焚き火シートを使用せずに焚き火を焚べたことがあり、その際に薪がポロッと地面に転がって芝を焼いてヒヤッとした事があります。今ではとても反省しており自然を守ることと火災予防の側面から焚き火シートを使用しています。また焚き火の際に服が穴ぼこになって悲しい思いをしないためにも注意点を記載したいと思います

焚き火シートを使用する

 誤って焚き火台から薪が落ちてしまう事もあり乾燥した気候の場合瞬く間に地面が焼けて火事になる場合があります。それを避けるためにも耐熱の焚き火シートを下に敷いて焚き火を楽しみましょう

難燃性の衣類にする

表面が起毛していて空気を含んでいる生地などは燃えやすいです。ネルやパイルなど起毛のもの、洗濯を繰り返して毛羽だったものなども注意が必要。冬場に着ることの多いフリースは起毛である上に化学繊維であり、着火剤を体に巻いて焚き火をしているようなものなのでやめましょう。化学繊維のものは燃えにくいが溶けて穴があきやすいです。コットンやウールが比較的燃えにくいのでおすすめです

消火用水を用意する

緊急時にすぐに消化できるよう水を1L程用意しておきましょう。どの道最後には火を消すことになるので最後に水を用意するのでは無く最初から用意しておきます。

風の強い日には行わない、風防を使う

風の強い日は火の粉が飛んで周囲の芝に落下したりテントに穴が開くことが多いので注意が必要です。

虫の危険:蜂刺されによるアナフィラキシーショックやマダニの危険

 キャンプは野外活動なのでスズメバチや足長バチなどの蜂類からヒル、マダニ、ブユ、毛虫等さまざまな虫刺されのリスクがあります。特に注意が必要なものとしては一度蜂に刺されたことがある人が同じ種類の蜂に二度刺されることで起こるアナフィラキシーショックです。

それぞれの虫刺されの症状についてはこちらでまとまっていましたのでリンクを貼っておきます

https://www.dermatol.or.jp/qa/qa16/q08.html

蜂の対応

 黒い服より白い服・・・蜂は黒や濃い色のものを天敵と判断し攻撃的になると言われるため出来るだけ白い服にしましょう

 ポイズンリムーバー・・・蚊や蚋にも効果があります。注意点としては刺されて2分以内に実施しないと充分な効果が得られない点です

マダニへの対応

 無理に引き抜かないで医療機関を受診・・・マダニ類の多くは、ヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いものは10日間以上)吸血しますが、咬まれたことに気がつかない場合も多いと言われています。吸血中のマダニに気が付いた際、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりするおそれがあるので、医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。また、マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けて下さい。

ヒルへの対応

 忌避剤や塩をかける・火を当てて剥がす・・・ヒルを剥がすにはこれらをすることで剥がれやすくなります。剥がれた後はヒルジンという成分のため血が止まりにくいです。慌てずに流水で傷口からヒルジンを絞り出し洗い流します。充分に洗い流したら絆創膏など当てて圧迫止血をすれば良いokです

虫全般の対応

 長袖等皮膚の露出を減らす・・・肌の露出を減らすことで虫との接触を減らすことが簡単で効果が大きいです

 防虫スプレーや蚊取り線香・・・虫を寄せ付けない成分で虫との接触を減らす方法です。虫よけ線香で有名なパワー森林香も効果的ですが蜂などには効果が充分で無いとも言われますので過信は禁物です

 保険証を持ち歩く・・・対策では無いですが蜂刺されなどの場合いざった時用に保険証を持ち歩いておくことがおすすめです

温度変化の危険

低体温症

十分な装備では無いのに冬のキャンプや登山を行うと低体温症となるリスクがあります。初期症状は震えや寒気、その後に意識障害等を起こします。冬場のアウトドアでは装備を見直す必要があります

脱水

熱中症や水分補給不足だけでは無くアルコール摂取も脱水を助長させます。人は1日に2.5Lの水分を必要としてます。症状としては初期には喉の渇きや多量の発汗ですが徐々に汗が出なくなり、めまいや嘔気を呈して十度となると筋肉痙攣や意識障害を起こします。対策としては小まめな水分補給と水分だけでは無く塩分を取ることが推奨されています。

食中毒

夏場では生物をクーラーボックスでしっかりと保冷していない場合食中毒の原因となります。また夜間は暗くなるため生焼けの肉となる事もありキャンプではより危険となります。腹痛や嘔気、下痢等が起こります。水分補給をするとともに医療機関への受診となります

天候変化の危険

大雨による河川の増水

 湖畔や川沿いのキャンプ場では災害のリスクが高くなります。河の色が急に濁ってきたりすると鉄砲水や土砂災害の危険が高まります。また、河の様子が気になり見に行くという事も決してしないようにしましょう。雨天でどうしてもキャンプをしたい場合は水場の遠いところを選ぶ他崖崩れなどのリスクも高い為崖から離れた場所がおすすめです。また突風が伴う場合は長めのペグを使用し飛ばされないようにする必要があります

落雷

落雷に打たれる確率は100万分の1と超低確率ではありますが直撃した際の死亡率はなんと80%。落雷は高いものに落ちる習性がある為、高原サイトでは自分のテントが1番高い建物とならないように、林間サイトでは高い木の近くに設営しないことが大切です。

侵入者の危険

熊や猿、鹿などの野生動物

 キャンプは自然の中に人間が入り込む為必然的に野生動物との遭遇リスクも高いです。

熊・・・ヒグマの移動速度は時速50kmとまず走って逃げても追いつかれます。気づかれていない場合はそっとその場を離れてましょう。また、熊は臆病な性格で基本的には交戦的な動物では無いので間違っても走って逃げないようにし、目を逸らさずに静かに後退りしましょう。獣よけ線香や熊鈴が効果的です。

その他猿や猪、鹿・・・熊同様に刺激しないことが大切です。またかわいいと思って餌をあげる方も勿論厳禁です。また、猿に関しては目を合わせると威嚇していると思われ交戦的になる場合がある為目を合わせてはいけません。

不審者

 女性ソロキャンパーはレイプなどの性犯罪に巻き込まれる可能性がゼロではありません。対策としては管理人在住のキャンプ場を選んだり、ファミリーキャンプをしている団体の近くでソロキャンプをすることで対策が取れます。消灯後の対策は音のなるシェラカップやラックをテント入り口に置いておき侵入者がいた場合音が鳴るように工夫しておく他、キャンプで使うハンマー等は手に届くところに念のため置いておくと良いです。音が出る防犯グッズなども周囲に人がいれば効果的です。

盗難予防としてはテントを離れる際にテント前に靴を置いたり灯りをつけて、人がいる気配を出しておくことなどが挙げられます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?危険がつきもののキャンプですがしっかりと対策することで楽しむことが出来ます。安全で楽しいソロキャンプをしていきましょう🙃

最後まで記事を見ていただきありがとうございました:)

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