テントやタープを貼る上で欠かせないアイテムとしてペグがあります。ずぼらな自分は少しでも荷物を軽く楽にキャンプや登山がしたいと思い、ペグの軽量化をすることにしました。どのくらい軽量に繋がるのかやペグの素材による比重についてなどお話ししていきたいと思います。
- 軽量ペグのメリット
- 素材別軽量順位
- 形状別軽量順位
- おすすめ最強軽量ペグ
- まとめ
軽量ペグのメリット

ペグ自体は小さい物なので一つ一つの軽量化の恩恵は正直言って小さいです。ですが場合によってはメリットが大きくなる場合もあるのでどのくらい軽くなるのかと言う視点で紹介したいと思います。
登山用テントのように小さいペグで打つ本数が少ないテントの場合はより恩恵が少ないです。例えば6本のペグが必要なテントだとしてアルミからカーボンに変えペグ15gから7gに1本あたり8gの軽量化をしたとしても6本×8g=48gの軽量にしかなりません。登山は荷物背負い縦走するのでこの48gさえも軽量したいとなる場合もありますが、
しかしキャンプで使う大きめのテントの場合それよりも使用する本数が増え、長いペグが必要になります。サーカスtc のようなワンポールテントでガイロープ含め10本のペグを使用する場合で考えてみたいと思います。snowpeakのソリステ(鉄)20cmは1本約75gでBoundless Voyageのチタン20cmは約38.5gなので1本当たり36.5gの差があります。10本×36.5g=365gの軽量化となり恩恵が大きくなることが分かります。
つまり中型以上のテントを使用する方には特におすすめというわけです。自分自身も登山時にはあまり軽くなった印象はなかったですがキャンプの時には軽くなったと体感しました。
ペグの軽量化と言えばチタンに1番目を向けられると思いますがペグの軽量化はスリーピングマットやクッカーと違いデメリットが無いと言う特徴があります。例えばマットをエアマットにすると穴が空くリスクや寝心地の問題が、チタンクッカーであれば熱伝導が悪く焦げやすいなどのデメリットがあります。しかし、チタンペグに関しては熱伝導率の悪さなどのマイナス要素の影響を受けず軽量で錆びず、強度がある特徴が最大限に活かされています。そういった意味では金銭的な余裕が有れば変えていくといい物であると言えまね。
素材別ペグの重さランキング

素材そのものの重さは単純に比重だけで考えると以下の順番に軽いです。合わせて特徴も簡単にのせておきます
プラスチック[比重1.2 ]・・・軽量で安価だが耐久性が無い
カーボン約[1.6 ]・・・鉄の1/4の比重でありながら10倍の強度がある。金属でない為錆びずに腐食もしません。塑性変形しないためペグが曲がることはないが折れて破壊される場合がある。大きめのペグは売られていない
アルミ(ジュラルミン)[約2.7]・・・軽く耐食性や強度のバランスが良い。ジュラルミンはアルミに銅を加えたアルミ合金のこと。銅が入ることで強度を増しているが耐食性に劣る。
チタン[約4.5]・・・耐久性はアルミの約3倍、鉄の2倍あり、また耐食性も優っている。金属アレルギーの人しかも安心して使える。高価。
鉄(クロモリやスチール)[約7.8]・・・重いが耐久性がある。鉄自体は錆びやすい。安価。スチールは、鉄を主原料とした合金の総称。クロームモリブデン鋼は、鉄に僅かなクロムとモリブデンが合わさったもの。スノーピークのソリッドステークや村の鍛冶屋のエリッゼステークが有名
となります。意外なのがチタンがアルミより軽いイメージがありながらアルミより重いと言うところですね。チタンは強度のある素材であるため、同じ大きさや強度のものを作る際に少量の素材で済むために結果として軽量になるのです。
形状別軽量ペグランキング

同一素材であれば体積量の多い順に重くなります。なのでペグの長さや直径の方が大事になります。ここでは一般的に小型で軽量になりがちな物の順に特徴踏まえ紹介します
ピンペグ・・・刺さりやすく抜けやすい。軽いが曲がりやすい
Vペグ・Uペグ・Yペグ・Xペグ・・・Vはやや曲がりやすいが重ねて収納できる。体感だがvペグは折れやすい。X・Yは抜けにくく固定性に優れるがかさばる。いずれも硬い地面には刺さりにくいが固定力はある
丸ペグ・・・貫通力が最もあり硬い地面でも刺さりやすくハンマーで撃ちやすい。楕円形の形だと丸より固定力があり抜くのも簡単。
おすすめ最強軽量ペグ
ペグは素材が大切になるのでここでブランド料を払うのは得策ではありませんのでベースは安価な中華製のチタン商品を自分は使用してます。
ソロ用バップテント・ワンポールテントなどある程度テンションのかかるテント・・・チタンの丸ペグ25cm程をテンションのかかる部位分の本数と幕がなびかないように留める場所やガイロープはチタンかカーボン(コストが厳しければジュラルミン)のピンペグで留めるのがおすすめ。
例:サーカスtc ・・・メインの5箇所にBoundless Voyage 24cm5本、ガイロープにMSRカーボンステイク5本
自立式テントやドーム式テントなどの張り綱にテンションのかからない場合・・・強風でも無い限りチタン15cmのVペグが重なって収納出来るのでおすすめ。通常のキャンプ場なら刺さる
アメニティードーム・・・チタンマニアVペグ15cm8本+バーゴウルトラライトステイク8本
登山使用のテント・・・北アルプス涸沢ヒュッテを始め山では地面が固くペグが刺さりにくい場合が多いです。岩に紐を括り付けてテントを固定します。VペグやYペグは特に刺さりにくいためチタンやカーボンのピンペグを予備で持っていくのがおすすめです
例mont-bell ステラリッジ1型・・・バーゴ ウルトラライトステイクor MSRカーボンステイク×6本
ちなみに15cm程度のペグなら石で叩いて刺さるのでハンマーは無くても良いです。流石にワンポールテントを立てようと25cmのペグを押し込もうとしたらハンマーは必須になります。またハンマーを購入する際にペグ抜きがある物だと便利。プラスチックハンマーはペグが刺さらないので安いからといって購入しない方が良いです。
まとめ
力のかかる場所は太めのペグやVペグ、それ以外はピンペグのように使い分けが軽量化に繋がります。丈夫で貫通力のある鍛造ペグも魅力的ですがチタンやアルミにすれば約半分の重量になり体感的にも結構軽くなったと言う印象でした。ペグが軽くなったからといってテントが飛ばされる心配リスクが高くなるわけでも無いので皆さんも安心して軽量化にチャレンジしてみてください:)
最後まで記事を読んで頂きありがとうございました😊